2ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

夢枕獏の文体のガイドライン

1 :水先案名無い人:2005/06/08(水) 23:51:04 ID:HdWJfha90
すぐにスレを立てた。
拳。
拳。
肘。
足。
肘。
踵。
指。
拳。
みごとな攻撃であった。

関連スレ
夢枕獏×板垣恵介【餓狼伝】23 板垣シェーダ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1115364612/l50
【放置プレイ】夢枕獏 巻之五【続行中】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1106812422/l50

16 :水先案名無い人:2005/06/09(木) 22:58:55 ID:oJObNHdm0
「何したんや!?」
「何も」
 ちよちゃんは答えた。
「技さ」
「技やて!?」
「技術だよ」
「な、な──」
 大阪は、言葉にできない声をあげた。
「何がおこったか大阪さんにはわからんだろうが、これは神
秘な力でもなんでもないよ」
「──」
「これは技術さ」
「技術やて?」
 大阪は、歯を噛みながら、割れた割り箸を見つめていた。
 息をするのさえ、忘れてしまいそうであった。
 割れるのか。
 そう思う。
 ただの割り箸が、ここまできれいに割れるのか。
 できるのか。
 やれるのか。
 やれるのだと、ちよちゃんの笑みが言う。


17 :水先案名無い人:2005/06/09(木) 22:59:14 ID:oJObNHdm0
できるのだと、手にした割り箸が叫んでいる。
 さっきの自分の割り方などとは、根本的に違う。
 研ぎ澄まされた日本刀で、何もかも根こそぎ断ち切るよう
な割り方。
 大阪は、それを見ていた。
 膝が、がくがくと震えていた。
 何か、凄まじいものが、背を駆け抜けている。背を駆け
登ってゆく。
 駆け登って、脳天に突き抜ける。
 駆け登っても、駆け登っても、突き抜けても突き抜けても、
まだ終わらない。まだ足らない。
 自分の背の底に、何か巨大な力の塊が、無尽蔵にあっ
て、それが次から次に背を駆け登ってゆくようだった。
 震えるな。
 震えるな。
 身体の震えを、止めようとしても止めようとしても、止まら
ない。


18 :水先案名無い人:2005/06/09(木) 22:59:29 ID:oJObNHdm0
なんという。
 なんという。
 まったく、なんというものを見たのか。
 なんという割り方なのか。
 今、眼の前に見たばかりのとてつもない光景。
 それは、自分は、本当に見たのか。
 大阪は、震える足を、前に踏み出した。
 ちよちゃんに向かって。
「どうしたい、え?」
 ちよちゃんが言った時、ようやく、大阪が口を開いた。
「あたしに・・・・・・」
 大坂は、やっと言った。
「あたしに、割り箸の割り方を教えてくれへんか──」


398 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.02.02 2014/06/23 Mango Mangüé ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)