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夢枕獏の文体のガイドライン

1 :水先案名無い人:2005/06/08(水) 23:51:04 ID:HdWJfha90
すぐにスレを立てた。
拳。
拳。
肘。
足。
肘。
踵。
指。
拳。
みごとな攻撃であった。

関連スレ
夢枕獏×板垣恵介【餓狼伝】23 板垣シェーダ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1115364612/l50
【放置プレイ】夢枕獏 巻之五【続行中】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1106812422/l50

42 :水先案名無い人:2005/06/12(日) 19:30:13 ID:AmZ8Ldfl0
構えた。
頭部を両手でガードする。
守るのは頭部だけ――
そう決めている。
ジャイアンを倒せないのはわかっている。
倒さずにして勝つ――
背を丸め、肘と肘を合わせて完全に守りに入る。
これでジャイアンを追いつめる。
しかし――
あいつの打撃に自分は耐えられなかったら――
ああ何を迷うのか。
勝たなければドラえもんが安心して未来へ帰れないではないか。
やるしかない。
これしかないのなら迷うことはない。

ジャイアンが腕をぐるぐると回して、荒々しく歩を進めてきた。
右の、ストレート。
しっかりと両腕でガードする――
そう思った瞬間。
何かが、凄い勢いで、飛んでいった。
眼鏡が!?
しっかりとガードしたはずなのに、あいつのパンチは予測を超えていた。
その威力を防ぎきれず眼鏡が飛んだ――
視界に、もやがかかる。
まあいいさ。
好きなだけ打ってこい。
最後まで立ってたものが勝者だ。

43 :水先案名無い人:2005/06/12(日) 19:33:10 ID:AmZ8Ldfl0
三十分。

打撃を受けると、意識が消え、次の打撃で戻る。
それを何度も繰り返した――
ともかく、俺の肉体は、まだ地面に立っているらしい。
打。
机の引き出しからやって来たあいつ。
「ぼくはきみをおそろしいうんめいからすくいにきた。」
拳。
セワシが言った。
「でも、これからはドラえもんがついてるから安心あんしんしな、おじいさん。」
投。
「このドラえもんがつきっきりで・・・めんどうみてやるよ。」
蹴。
おれの意識が昔へ飛んでいる。
ひたすらに前へ出る。
実は、攻撃しているのは、このおれだ。
おれが、ジャイアンを追いつめている。


44 :水先案名無い人:2005/06/12(日) 19:35:26 ID:AmZ8Ldfl0
抱きつく。
おれは、殴られても殴られても――
ジャイアンにからみつき、もつれあう。
まて  負け    勝負はこ    だ。
「ふうふう。これでこりたか。」
あいつの声が聞こえる。
打。
ぼく   力    勝た    。
ド   んが安心    、
「未来へ帰れないんだ!!」
叫ぶ――
想いがおれの口からほとばしる――

どうした。
パンチに力がなくなってきたじゃないか。
疲れたか、ジャイアン。
おれはまだだ。
まだ、やめるつもりはないぜ。
「いてて、やめろってば。わるかったおれの負けだ。ゆるせ。」
あれ――
あれ――
勝ったのか――
広い空き地の中央。
眼を閉じながら、のび太は、ふわりと、地面に倒れていった。
「のび太くうん。」
優しく、温かい、ドラえもんの手が、のび太を受け止める。
「見たろ、ドラえもん、勝ったんだよ。ひとりで。もう安心して帰れるだろ、ドラえもん。」
ドラえもんは、あとからあとから湧いてくる涙を止めようとした。
止まらなかった。


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