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夢枕獏の文体のガイドライン

1 :水先案名無い人:2005/06/08(水) 23:51:04 ID:HdWJfha90
すぐにスレを立てた。
拳。
拳。
肘。
足。
肘。
踵。
指。
拳。
みごとな攻撃であった。

関連スレ
夢枕獏×板垣恵介【餓狼伝】23 板垣シェーダ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1115364612/l50
【放置プレイ】夢枕獏 巻之五【続行中】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1106812422/l50

434 :426:2005/07/09(土) 04:44:35 ID:iaDlcKag0
男は膝を付いていた。
ダメージが膝に来たとか、そういう意味ではむろん無い。
かといって、目前の相手を馬鹿にしている訳でも――
むろん、無い。
その証拠に、男の青い双眸は――
憤怒を満面にたたえて襲い掛かる巨躯を、
微塵の揺らぎもなく、見据えているではないか。

ザンギエフがそれに気付いた。
否。
気付いたというよりは、気付かされたという表現のほうが、より近い。

視線。

果たして視線というものに、人を動かすだけの力はあるだろうか。
少なくとも、ザンギエフは。
それを、確りと感じた。
迷い無く己を見詰める青い二つの光に――
宙に浮いた己の体を、押し戻されたのだ。
否、それは錯覚であろう。
ザンギエフが押されたのは、その重厚にして巨大な肉体ではなく。
その内側。
さらに内側。
こいつをとッ掴まえてやろうという、そんな気概をこそ、押されたのだ。
その時点で――
ザンギエフの攻撃は、失敗していた。

435 :426:2005/07/09(土) 04:49:08 ID:iaDlcKag0
―――まずい。
憤怒に煮えたぎった頭が、一瞬にして冷え切った。
かわりに、例えようも無い感覚が全身を刺すように襲う。
何かが来る。
一見、人を馬鹿にしたようにしか見えない体勢から。
何かが。
来る。
避けろ。
無理だ。
なら。
受けろ。
受けろ!

「うおぉっ」
両腕を交差して、己の顔面を覆い隠すように保護する。
その隙間。
ザンギエフの顎に。
滑り込むように。

視界が跳ね上がった。
ザンギエフの視界いっぱいに、夜空が満ちた。

――何ン。
――何ンもらった。
――あー。
――痛。
――痛てぇ。
――畜生。
――顎?
――いい夜空だ。

斧を振り上げるような、鉄張りの軍靴による一撃であった。

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