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夢枕獏の文体のガイドライン

448 :水先案名無い人:2005/07/10(日) 02:34:24 ID:jEV1ebSt0
するうち、このうえもない至高の恐怖――
信じられない、想像もつかない、およそ言葉にはあらわせないこと――がおこったのだ。
ウォーランが絶望的な警告を絶叫してから永遠とも思える時間が過ぎていた。
蕭然たる沈黙を破るものといえば、いまや俺自身の叫びだけである。

カチッ――

それは受話器の音であった。
「ウォーラン!?」
俺はたまらぬ思いで耳をこらした。
「ウォーラン、そこにいるのか!!」
そして、その返事として聞いたもの――

ああ、それこそが――
それこそが、俺の心に暗影を投じるようになったのだ。
それ――その声――を耳にした理由について、お前たちに説明しようなどとは思わない。
否、声の特徴を詳しく言うことすら出来ない。
なぜか。
最初の言葉を耳にした途端、俺が意識を失ってしまったからだ。
病院で目を覚ますときまでの空白が頭の中に生じてしまったからなのだ。


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