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夢枕獏の文体のガイドライン

1 :水先案名無い人:2005/06/08(水) 23:51:04 ID:HdWJfha90
すぐにスレを立てた。
拳。
拳。
肘。
足。
肘。
踵。
指。
拳。
みごとな攻撃であった。

関連スレ
夢枕獏×板垣恵介【餓狼伝】23 板垣シェーダ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1115364612/l50
【放置プレイ】夢枕獏 巻之五【続行中】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1106812422/l50

546 :量産型バク:2005/07/15(金) 23:34:16 ID:dSAfgPXe0
上手い。
確かに上手いのである。
しかし――
わからない。

その理由がである。

上手いと感じる。
だが、なぜ上手いのか――
そう問われたときに、その答えを得ることができずにいた。
「上手いものですね――。美子さん」
ぽろりと、感嘆の言葉がもれた。

ほう、分かるのかい?という顔をして美子は言った。
「そりゃ、おめぇよ。50年だ」
「50年――」
「50年間の歴史だよ。ただひたすらペン習字を50年だぜ」
更に言葉を続ける。
「その、50年の歴史をもつ日ペンの講師だ、実力は生半なものではなかろうよ」
「つまり、それを習ったというわけですか――」
「おうよ」
草や花の香気が、二人の沈黙の間に、溶けていくように流れ込んだ。

547 :水先案名無い人:2005/07/15(金) 23:36:21 ID:dSAfgPXe0
美子は、その顔に笑みを浮かべ言葉を続ける。
「教材だな」
「ほう――」
「教材も上等なもんだ。おまけに漢字の筆順、手紙の書き方まで教えるときてる――」
「たまりませんね」
「ああ、たまらぬな」

美子は、ふぅ――と息をつくと、更に驚くべきことを口にした。
「それがよ、1日20分なんだよ」
「――!?」
「1日20分、それでいて、1級合格者の4割がたが日ペンの出身だぜ」
どうだい?
――そう、問いかえるような顔でまっすぐに、見つめられていた。

「美子さん。あなたに頼みたいことがあります」
気が付くと、呟くように言葉をしぼりだしていた。

「あなたに、ラブレターの代筆を頼みたい――」
胸の奥から言葉を絞りだしていた。

風が二人の間に、甘い芳香を運んできた。
金木犀の花の香りであった。

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