2ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

夢枕獏の文体のガイドライン

1 :水先案名無い人:2005/06/08(水) 23:51:04 ID:HdWJfha90
すぐにスレを立てた。
拳。
拳。
肘。
足。
肘。
踵。
指。
拳。
みごとな攻撃であった。

関連スレ
夢枕獏×板垣恵介【餓狼伝】23 板垣シェーダ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1115364612/l50
【放置プレイ】夢枕獏 巻之五【続行中】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1106812422/l50

741 :水先案名無い人:2005/08/07(日) 20:58:06 ID:QTcjT77g0
「このガラスの靴に足が入るなら、王子と結婚できると?」
継母は、口の端を吊り上げ、問いかける。
「おう、そうだよ」
王子の使いは明るく答える。
「よかった……」
「よかった?」
「玉の輿に乗ることができます」
「もちろんできるさ。このガラスの靴を履くことが出来るならね」
「今ここで試しても?」
継母は笑みを浮かべながら言った。
「いいなぁ。おいらは好きだぜ、こういうの───」
王子の使いは、太い唇に、太い笑みを浮かべながら言った。
「いいぜ、おまえさんの娘。全員にガラスの靴を試させてやるぜ。履けるもんならね……」
継母の耳元で、男女の睦言を囁くような声で、王子の使いは言った。
鉄のような強い緊張が、ふたりの間に満ちた。

742 :水先案名無い人:2005/08/07(日) 21:00:50 ID:QTcjT77g0
>>741
継母は長女を名を呼ぶ。
長女がガラスの靴を履こうとする。
「むぅぅっ!」
長女の足からは、生暖かいものが流れていた。
血であった。
「おう、そりゃ無茶ってやつだな。血が出てるぜ」
「くぅぅ……」

継母は続いて次女の名を呼ぶ。
そして、次女はガラスの靴を履こうとした。
駄目であった。
ガラスの靴は次女の足も切り裂いていたのだった。

「俺が残っているぜ……」
シンデレラが言った。
「シンデレラ!かまどの掃除は済んでいるのですか」
「そのガラスの靴は俺が履く」
腹の底からしぼり出すような声であった。

「グッド!」
そのとき、王の使いは両手を挙げ、一歩、二歩前に出てシンデレラの前に立ち、彼女の肩に手を置く。
「その話、受けようじゃねぇか。国中の娘に履かせるってことだしな」
「いいのかい?」
「このガラスの靴を履けるならな」
「履けたなら?」
「いいぜ、王子のところに案内しようじゃねぇか。胸を張っていいんだぜシンデレラ」
王の使いはゆっくりとシンデレラの肩から手を離し、間合いをあける。

743 :水先案名無い人:2005/08/07(日) 21:02:00 ID:QTcjT77g0
>>742
「いかん……」
そう言ったのは、出血多量で意識を失っていたはずの長女であった。
「シンデレラ、やめろ。お前だけを玉の輿に乗せるわけにはいかない……」
「姉貴……」
シンデレラは長女を見やった。
「半年待て」
「いいか、半年だ。半年あればダイエットして、俺がその靴を履いてやる」
つぶやくように言って、長女は目を閉じる。

シンデレラは一歩間合いを詰めた。
「いいんだな。履いちまうぜ」
「かまわんよ。君が履く気なら、私が小便をしている時にいきなり履いたっていい」
「そうかい」
「じゃあ、履かせてもらうぜ」
シンデレラはガラスの靴に向かって足を走らせる。
「あひゃらららら!!」
速度、タイミングどれをとっても生涯最高の動きであった。
つま先がガラスの靴の奥に当たる。
かまわなかった。
そのまま踵をねじ込む。足を縮める。つま先を。
そのつま先をきしらせながらあの王子の玉の輿姉どもをどうしてやろうか王女になれば長女は火あぶり───

ほら、入った───

398 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.02.02 2014/06/23 Mango Mangüé ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)